私の嘘を完成させて

「キャー!!」

女子の歓声の先には
上半身裸の
生徒会5人組。

観光で来ている大人の
お姉さん達もあいつらに
釘づけになっているのが
わかってしまう。

あの5人組の中に行くのは
気が引けるので
気づかれないように…

「嬢ちゃん。」

無理でした…

私を見つけた5人組は
絶対に私を逃がしてくれない。

堀さんの方を見ると
ニコニコ私を見つめている…

いや。笑ってないで
助けてください。

「お前Tシャツとか
正気かよ。」

「はあ?なんで?」

「南那ちゃん泳ごうよ~」

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