私の嘘を完成させて
「そっか!わかった!
待ってるね。」
今日こそは携帯を持って
篠崎さんの待っている
屋上のプールへ向かう。
めんどくさいから
ほっとこうと思ってたし
このまま何事もなく
終わるはずなんてない。
「南那ちゃんが決めていい」
そう言ってた愁の言葉を
思い出す。
「もし、来なかったら…
あんたの友達どうかなっちゃうかもね?」
関係のない堀さんを
巻き込むわけにはいかない。
あんないい子で純粋な子を
泣かせたくないと思った。
「さて。生徒会としての
初仕事させてもらいましょうか。」
小さく呟いて屋上のドアを開ける。