私の嘘を完成させて
南那side

あぁ。やってしまった。

あの時の皆の顔。

完全に…引いてたな。

「おい」

「…へい」

しまいには彷徨まで
びしょびしょにさせて
抱きしめられているという
変な状態…

でも彷徨がいてくれなかったら…

私はきっと…

考えただけで恐ろしい。

「お前…いい加減にしろよな。」

呆れた口調でそういう彷徨は
私をプールサイドに
上げて座らせる。

「…ごめんなさい。」

今回は本当に迷惑をかけた
気がするから素直に謝る。

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