私の嘘を完成させて

「好きです。」

そう言った。

は?

「何言って…」

「ずっと後悔してた。
虐められてるなんて知ったら
きっと栄斗は自分を
責めると思ってたから…」

俺のせいで愛菜は
虐められた。

愛菜が言う通り
俺は俺を責めた。

「…でもきっとそれは言い訳で
私自身が虐められてるなんて
そんな恥ずかしい事…
栄斗に知られたくなかった。」

「…愛菜」

「本当は守ってほしかった!
傍にいてほしかった…」

ずっと俺を責めてると思った。

俺のせいで辛い思いをして
手首まで切った愛菜。

「自分から栄斗の手を
離したくせにね…
自分勝手でごめんなさ…」

グイッ!





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