私の嘘を完成させて

「うるせぇ!彷徨行こうぜ!」

「…俺も見てぇな」

「…」

珍しく彷徨まで乗る。

堀さんは幸せそうに
笑っている。

いいな。この光景。

しっかり胸に焼き付けておこう。

「先行く!!」

怒って走った行った栄斗。

少し行って振り返ると

「愛菜ー!好きだ!!!」

本当に叫んだ。

「あいつすげぇな。」

「愛菜ちゃんもう栄斗に
離してもらえないね」

「ごちそーさん」

堀さんも顔が真っ赤。

「うまく行ったね。」

海が私に耳打ちする。

「うん。」

よかった。そう心で呟いた。


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