私の嘘を完成させて
プルルルル…
「ん…」
携帯の光と着信音で目を覚ます
「うわ。真っ暗」
30分ほどの昼寝のつもりが
一体何時間寝ていたんだろう。
起きると妙にスッキリしている事から
きっと5時間は寝てたと思う…
プルルルル…
鳴りやまない携帯を手に取って
相手も確認せず電話に出る。
「もしもし」
「南那(ナナ)?」
「・・・・」
「おーい。引越しは無事終わったか?」
「あ。うん。」
寝起きのテンションでこの人の
電話を取るのは正直辛い。