私の嘘を完成させて
「しかも俺ら南那ちゃんと同じ学校だよ」
は…
「冗談は辞めてください。」
「冗談じゃねーよ」
まただ。この声…
さっきからずっと見られてるとは
思ってたけど、あえて気付かないフリをした。
そんな事より色々
疑問に思う事はあるけど。
何よりも。
「何で私の通う学校を知っているんですか?
何でこの時間に家を出ることも。」
そう。偶然知るなんてありえない。
この辺は近場に学校が2つはある。
ましてや役2時間かかる場所に
何でこの人達は私と同じデザインの
制服に袖を通しているのか。
「まあ詳しい事は歩きながら
話すからとりあえず
家から出てもらっていい?」
冗談じゃない。