私の嘘を完成させて

「まぁあいつ等といるの
疲れたら俺とまた話しよーよ。
南那ちゃん？」

なんだろう。この人。

爽やかな笑顔なはずなのに
目の奥は笑ってない。

怖いと思った。

愁だって笑って怖い事言うけど
でもその中にはちゃんと
優しさがある。

あいつ等って言い方も
何かトゲがあって嫌だ。

「…私戻るから。」

「俺からもまた隙見て
話しかけいくねー」

聞こえないフリをして
速足で生徒会室に戻る。


嵐の前の静けさ？

ううん。きっと気のせい。