私の嘘を完成させて

「大丈夫か?」

「え?」

「顔色悪い」

彷徨にそう言われて
思わず両手で顔を触る。

「何かあったか?」

「…ううん。大丈夫。
ありがとう。」

「ほら。そろそろ
まじで仕事しねーと
お前ら殺すぞ?」

その黒い声の主は愁で…

その瞬間皆言い合いをやめて
素早く自分の定位置について
仕事をはじめた。

やっぱり愁って一番
怖いかもしれない。

「ん?どうかした?」

「…なんでもないです。」

その笑顔が一番怖いです。

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