私の嘘を完成させて
学校までの道を歩いて
考える。
おかしい。
たった一日しか会ってないのに
あそこまでの情報が何で…
一歩一歩歩きながら
推理をしていく。
この情報漏れのせいで
まだ寒い4月だけど
全然寒気を感じない。
感じるものは恐怖。
あいつらと私の接点は
同じマンション。
同じ学校。
同じ…
「あ。」
見上げると満開の桜。
そして、私が通う学校。
ハラハラと舞う桜を一枚手に掴み
「やってくれんじゃん…」