私の嘘を完成させて
「あ。俺らも一緒に出る!」
「南那ちゃん何かあったら
必ず連絡してよ!」
「はーい。」
皆心配性だ。
たった5日間会わないだけなのに
これだけ心配される私…
「あれ?彷徨はまだ行かないの?」
リビングで呑気に
コーヒーを飲んでる彷徨に
声をかける。
「ん。もう行く。」
「じゃあ私も自分の
部屋戻るね。」
「南那」
「ん?」
「一緒に行くか?」
「は?」
行くって彷徨の実家に?
私が何で?
「行かない。」