私の嘘を完成させて

「あーあ。いいとこだったのにー」

そしてあの女性とは正反対に
冷静なこの変態野郎。

「君、見ない顔だねー
あ。今日来る転校生?」

白衣を戻しながら
煙草に火をつける。

学校で吸うなよ…

「職員室なら2階だよ。」

「理事長室ってどこですか」

「ん?理事長に用事あんの?
理事長室は4階。生徒会室が隣にあるよ。」

「どーも」

ここの学校よくこんな
教師でやってけるな。

「俺、佐田ってゆーの。
もしまた気が向いたらおいで。
君まだまだこどもだけど
美人だから相手してあげるよー」

「結構です。」

余計なお世話だっつうの。

心の中で呟いて保健室を後にする。

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