私の嘘を完成させて

「?!」

パッチリな目に
涙を溜めていて
今にも泣きだしそうな海。

…そして

「彷徨なんかに
俺の気持ちが
分かってたまるかー!」

そう言って海は家から
走って出て行ってしまった。

「おい!どーすんだよ!」

ハラハラする栄斗に

「知るか。ほっとけ。」

イライラする彷徨。

「…こないだ海の
飯にピーマン入れた事
まだ怒ってんのか…?」

いやいや。
それはいくらなんでも…。

てゆーか。

「海…どこ行ったんだろ…。」


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