私の嘘を完成させて

ちなみに私は
この部屋に泊まった事はない。

彷徨の家にこのままいたら
せっかく部屋を
借りてもらってるのに
意味がなくなってしまう。

それに、1人になりたい時。

皆と一緒にいて安心する事は
もう認めるけど・・・・

一線を引かなきゃ
いけない時がある。

なんて考えながら
部屋に戻ると

「…寝てるし。」

ベッド使っていいよって
言ったのに海は
ソファーに小さく丸まって
眠っていた。


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