私の嘘を完成させて

「行かないの?」

「行きづらい…」

次の日起きると
海はまだ寝ていて
叩き起こした。

彷徨の家に行くよと
言っても私の部屋から
動こうとしない海。

「皆気にしてないよ。」

「それでもっ無理!
南那ちゃん先行って!!」

「でも1人の方が
気まずいんじゃない?」

「だって一緒に行ったら
俺が南那ちゃんの部屋に
泊まったのがバレる…
そんな事バレたら…
俺彷徨に殺される!!」

…殺されないし。
そしてなぜ彷徨なんだ。


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