私の嘘を完成させて
どれだけ説得しても
動こうとしないから
「じゃあ先行くね」
そう言って部屋を出た。
彷徨の家に来ると
美味しそうな匂いがしていて
「嬢ちゃんおはよ」
「おはよう。新」
迎えてくれたのは新。
部屋に入ると
彷徨と栄斗はまだ寝ていて
愁はソファーに座って
コーヒーを飲んでいた。
絵になりますね…。
「おはよう。南那ちゃん。」
「おはよう。」
「…昨日はありがとね。」
「…何が?」
クスッと笑って
とんでもない事を言った。