私の嘘を完成させて
「どうしたのーって…」
あちゃーと頭をかいて
「大丈夫?南那ちゃん。」
「大丈夫に見える?」
「…ったく。
しょうがないな栄斗は。
おーい彷徨ー!!」
え。そこ彷徨呼んじゃうの?
…なんとなく
嫌な予感しかしない。
「…なんだ、よ」
顔を洗ったのか
少しスッキリした顔で
顔を出した彷徨は
一気に不機嫌な顔になった。
そして
ガッ!
「痛てぇっ!!!」
なんと栄斗の顔を
踏みつぶした彷徨。