私の嘘を完成させて

「あー…うん」

チラッと後ろを見ると
鋭い目つきでこっちを
睨み付ける愛ちゃん。

苦笑いをして海に
そう返すと

「やっぱ不愉快だよね…。」

気まずそうにそう言った。

あぁ。昨日言ってたのは
この事だったのか。

「不愉快ではないけど…
まぁ、気まずいよね。
海も関係ないとか
言わなきゃいいのに…。」

「だよね…。
俺、愛を目の前にすると
喧嘩腰になっちゃうんだよね…。
愛もあんな感じだし。」

「海はあの子好きなんでしょ?」

「はっ!?」

私がそう言うと
分かりやすく顔を
真っ赤にした海。

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