私の嘘を完成させて
海くんの気持ち
海side


走って、走って

走るんだけど…


「いないぃ…」

もう夕方なのに
外は相変わらず暑くて
額から汗が流れる。


俺は昔から足が遅い。

まぁ、男だし?

それなりに成長すれば
背が伸びると同時に
足も速くなるんだと
勝手に思ってた…

なのに。

背も伸びない所か
足も遅いままだった。

唯一の救いは
愛も小さい事。

なのに…


足だけは速い。


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