私の嘘を完成させて

「てゆーか私
まんまとあの女に
騙された…」


彷徨の家に二人で
戻ってる途中に
愛が悔しそうに言う。

「俺も南那ちゃんには
よく驚かされるけど…
でもそのおかげで
決心したし…」

「私…叩いちゃった。」

「あー…」

その件に関しては
大丈夫でしょとか
軽々しく言えない…

「…謝らないと…。」

「うん、あ、愛。」

「ん?」

「今度は俺が
会いに行くから。」

「うん、待ってる。」

なんか無性に
愛おしくなって…

キスをした。







< 344 / 402 >

この作品をシェア

pagetop