私の嘘を完成させて
「え…」
そんな私の疑問を他所に
煙草を吸っている私を見て
目を見開く4人。
「南那ちゃん…煙草…」
あーもうめんどくさい。
携帯灰皿に煙草を押し付けて
4人に前を通り過ぎる。
「嬢ちゃんーどこ行くの?」
「帰るんだけど。」
「待てよ。」
黄色の髪の毛…
栄斗に腕を掴まれる。
なんなの。
「あのさ。尚人さんに
何言われたか分かんないけど
あんまり私に干渉しないでくれる?
私はあんたたちに関わりたくない」
「ちっ」
舌打ちをする栄斗に若干
怖気づきそうになるけど、
平穏は学生生活の為だ。