私の嘘を完成させて
「校則違反」
「は?」
さっきまで一緒に煙草を
吸っていた彷徨に言われる。
「見逃すわけにはいかないね。」
「停学または退学」
愁のその縁起でもない言葉に
サーっと血の気が引いていく。
「ちょっと待ってよ。
彷徨だって一緒に吸ってたじゃん。」
「南那ちゃん。この学校で
一番の権限って誰にあると思う?」
「…尚人さ」
「んじゃないだよなー」
「…は?」
「ここの学校の一番の権限は
生徒会長が持ってるんだよ。」
「…まさか」
「うん。さすが頭いいね。」
ニコッと笑って次に出る言葉は
予想が出来てたのに…
「彷徨はこの学校の生徒会長だよ。」
最悪だ…