私の嘘を完成させて
「美味しくなかった?」
少し寂しそうに言う新に
全員がこっちを向いてて・・
「新の腕はシェフだよ。」
「料理だけが取り柄だろ。」
「おい、こら。栄斗。
俺の取り柄は女の達を気持ちよ」
「うるせぇ!!」
はぁ…
「南那ちゃん、食欲ない?」
優しい声で聞いてくる愁に
「お腹いっぱい。」
素直な気持ちを伝える。
「腹いっぱいって2口しか
食ってねーじゃん」
いつの間にか戻ってきていた
彷徨は私の隣に座る。
2口って見てたのかい…
「嬢ちゃん。毎日何食ってんの?」
「…パン」
「何食?」
「朝だけ。」
「はぁ?」
一気に顔つきが変わる皆。
食べれないの。
お腹すかないの。