私の嘘を完成させて
「酒にたばこかよ」
「こんな物冷蔵庫に
入れとくのが悪いんでしょ」
冷蔵庫にはかなりの数の
缶ビール達。
って事はこの人達も
飲むって事だ。
外から部屋を覗くと
…飲んでるじゃん。
「彷徨達って不良なの?」
「…は?」
「だって明らかに髪の毛の
色とか校則違反じゃん。
あの学校の生徒は普通だし。」
少しだけため息をしてから
めんどくさそうに
「生徒会だからだよ。」
「生徒会?」
「めんどくせぇ仕事させられる
代わりに校則は緩いんだよ。」
「あぁ。だから生徒会に…」
「理由はそれだけじゃねーけど。」
「…何?」
「お前は何で1人でこんな広い
マンションに住んでんだよ。」
人の話を無視して
聞かれたくない事を聞いてくる。
「…特に理由はないけど。」