私の嘘を完成させて
「何が?」
「…別に。」
なんなの…
「じゃあね。」
彷徨の返事も聞かずに
外に出てすぐ隣の
自分の部屋に帰る。
制服も脱がずに
ベットに寝転がる。
実はすごい酔いが回っていた。
「…気持ち悪…」
不思議だ。
関わるなって本能は
私にそう告げるのに
心地いいなんて…
きっと気のせい…
私は大事な人達を作ってはいけない。
その為には距離を取らないとダメだ。
「寂しいね…」
泣きたい気持ちを堪えて
眠りについた。