私の嘘を完成させて
可愛い顔をした男の子がいた。
目はパッチリしてて
髪の毛は明るい茶色で
オシャレなパーマがかかっている。
背は私と同じくらい。
「あ。私」
「おーい。先行くなよ」
「急いだって飯は逃げねーよ」
「だって腹減ったんだもーん」
可愛い男の子に挨拶をしようとしたら
エレベーターからぞろぞろ
男の子達が出てくる。
「つーか鍵ねーと開かないだろ」
「だから早くしてよー」
「まぁまぁ。で?海(ウミ)その子は?」
「んーわかんない。今帰ってきたら
彷徨(カナタ)の部屋の前いたから」
やっと存在に気付いてもらえた。
さっさと挨拶済ませて帰ろう。
でも誰がこの部屋の主?