私の嘘を完成させて
「一緒に寝てやろうか?」
「なっ!」
何を言い出すのかと思えば
新みたいな変態発言!
「結構です!」
「なんだよ。」
クスクスと笑いながら
玄関に向かって行く
彷徨を見送ろうとしたら
「いいから、寝てろ。」
と跳ね返されてしまった。
最後にもう一度だけお礼を言うと
優しく笑って帰って行った。
そういえば、堀さんにも
お礼を言わないとな。
結局堀さんとの関係も
聞けなかったけど。
まぁいいか。
自分の体の傷を見てため息が出る。
「何してんだろ…」
小さく呟いて目を閉じた。