私の嘘を完成させて
さて、最初の仕事は?
「ごめんなさい…」
朝は彷徨と一緒に学校に行って
既に生徒会室集まって皆に
おはようも言わずにまず謝罪。
「南那ちゃんもう大丈夫?」
心配そうに見て優しい言葉を
かけてくれる愁。
「南那ちゃん…」
なぜだか海は驚いた顔で見てくるし
「おいこら嬢ちゃん。
昨日無駄になった俺の弁当
どうしてくれんのー」
やっぱり言われたお弁当。
栄斗は不機嫌そうに
ソファーに座っている。
「大丈夫。心配かけてごめんね。」
「南那」
さっきから不機嫌そうにしている
栄斗にいきなり話しかけられるとビビる。
「悪かった。」
「へ?」
まさか栄斗から謝罪の言葉が
出てくるとは思わなかったから
思わず間抜けな声が出る。