ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。
そのあと、美術部のいろいろな活動内容を教えてもらった。
そんなに本格的な部活ではないこの美術部。
その原因は部員の人数が少ないからって部長さんが教えてくれた。
だから、先生たちもこの部活にお金をかけてくれなくて、絵の具も画板も全部持参だって言っていた。
「中学の頃美術部だって言ってたから、基本的なことはわかるよね?」
「あ、はい。だいたいはわかります」
「うんなら、わからないことあったら聞いてね!」
その部長さんの言葉を聞いて、
私は美術部部員として正式に認められた。
これから私はここで活動するんだ。
感じ悪いなって思っていたアオイさんも、結構面白い人で。
部長さんも、優しくて。
ここでなら、うまくやっていけそうって思った。
優しくて、楽しくて。
なによりも、この空間があったかくて。
居心地がいいって心からそう思えたんだ。