ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。
放課後、美術部の部室に行くと、アオイさんの目が死んでいた。
しかも、椅子に座りながら机にぐたーんとなっている。
部長はそんなアオイさんに「大丈夫かー」と声をかけていた。
「ア、アオイさん、どうかしたんですか?」
私がそう声をかけると、アオイさんは私の方をチラッと見て、またぼーっとしだす。
口は塞いだままで、私の言葉に反応はなし。
む、無視…?
「雨の被害者なんだよ。
びしょ濡れになって、風邪ひいたわけ」
アオイさんの代わりに、部長がそう教えてくれた。
わわ、すごく辛そう。