ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。
結局アオイさんは学校の傘を借りて早退していった。
部長が、アオイさんを心配して送って行くことになったから、今日の部活は中止に。
面倒見が良くて、お兄ちゃんみたいだなって部長のことを思ってしまった。
雨の中、赤い傘をさして一人で歩く。
今日のことを思い浮かべながら歩いた。
毎日毎日、友達3人の話や言動をみて理解ができなくて。
どうでもいい彼氏の話を聞くのは私の役目だった。
彼氏の話となると、自分の彼氏が一番いいアピールをしまくって、自分の意見グイグイ言ってくる。
たしかに、好きな人のことはどんな人よりもいい人だって思いたくなるのかもしれない。
でも、そんなにアピールされたって反応に困る。
それにいちいち共感を求められても私には全く理解できない。
好きな人だってできたことないし、わからないもん。