ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。








「…美波ちゃん、ほんとに中学のころ美術部だったの?」





部長は私の描いた絵をみながら、困ったような口調でそう言う。



私の描いた校舎の絵…



それは、小学生が描いたような絵だった。




あれ、私、模写は得意なはずなんだけど…





「美、美術部でしたよ」




「なんか…もうちょっと頑張れないかな」




「これでも一生懸命描きました…」






美術部なのに、劇的に絵心がない私。




中学のころは、美術部の私に体育祭の応援パネルを描いてもらおうとなって、応援パネルを描く係りになった。




青団だったから、頑張って龍を描いたつもりが、ヘビだのなんだの言われ、非難殺到。





美術部だからって絵がうまいとか思うなっ。


とでも、言ってやりたかった…




「すいません、下手ですよね…」



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