ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。





部長はすごく、優しい人だった。




絵のミスだって、「これから練習したらいいよ」って言ってもらったし、一つ一つ言葉を丁寧に話してくれる。






優しいなって、だからアオイさんも、風邪ひいてても部活に来たかったんだろうなって思った。







「美波ちゃん、じゃあまた明日」




部室を出て、部長が、部室のドアに鍵をかけると私にそう言う。



私も慌てて「はい、さようなら」と言った。




「気をつけて帰ってね」




そう言いながら部長は廊下を歩いて行った。




後ろ姿はモデルみたい。




背が高いし、足も長い。



細いし、スタイルは抜群。





先輩、モテるんだろうな….



< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop