ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。
翌日の放課後、部室で部長と今日もアオイさんは休みなのかと話していると、部室のドアがガラッと開いた。
そこにはマスクをしたアオイさんの姿があった。
「アオイ!復活か!」
「はい、心配かけました」
アオイさんの声は少し鼻声で、聞き取りにくい。
アオイさんが机の上に荷物を置こうと、机に近づくとその机の上に何か乗っているのをみつけた。
それは私の昨日描いた絵。
アオイさんなんていうだろ?
「誰っすか、机の上に変な落書きの紙載せてる人!」
らっ…落書き!?
アオイさんの言葉に固まってしまう。
一生懸命描いたのに落書きって…
「ア、アオイ。それ、昨日美波ちゃんが模写した校舎の絵…」
部長の言葉にギョッとしたアオイさんは、私とその絵を交互にみる。
私ってそんなに下手なんだ…
「ぶっ。お前下手だなぁ」
アオイさんのストレートな言葉が胸に突き刺さる。
そんなに言わなくても……