ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。
「私は…美術部に入ろうかな」
私がそう言うと、3人は「えー!」と同時に騒ぎ出す。
3人の騒ぎ声が大きくて、廊下を行き交う人たちにジロジロと白い目でみられた。
「美術部とかありえない!」
「そーそー!地味だし」
「しかも部員2人だけだよ?」
「その2人絶対オタクとかじゃね?」
「2次元に走っちゃってる系の?」
3人のしゃべるペースが速すぎてついていけない。
途中からまた、謎の宇宙語を話しだすし。
二次元なにそれ?
キョトンとしていると、1人が私に言う。
「部活なんて、めんどくさいから入らなくていいんだよ」と。
めんどくさいから入らないって…
部活がめんどくさいなんて感じたことはない。