ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。




教室に1人、ぽつんと残された私は自問自答を繰り返す。





こういうところにいて楽しいの?


楽しいよ。





これってほんとうに友達なの?


友達だよ。





なんで呼び方が数字なの?


…名前なんて、知らないから。






名前なんて興味がなかった。



私の中で、あの人達の名前を覚える必要なんてない。






どこか浮いていて、話の合わない私。




あの人達みたいに、キラキラ輝いているわけじゃない。



地味で、バカで、頭がかたくて。




かといって勉強ができるわけじゃない。





なにもできない私のくせに、私はどこかあの人達を見下している。




だけどどこかで、あの人達に憧れていて。




小さな矛盾が生じる。






素敵なJKライフを送っているのは、私じゃない。




友達と他愛もない話をして、笑って。




放課後寄り道をして、楽しんでいる。





そんな、あの人達は自分たちの過ごし方に満足していて、きっと不満もなにもない。





ああいう人たちが、素敵なJKライフを送っているって言えるんだ。




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