【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち



響さんや隼たちも声をかけそして三浦さんも五郎ちゃんの前へ行くと


「結衣さんがわしら二人はヒーローだって言ってくれなさった。ヒーローがいつまでもくたばってるわけにいかないでごぜぇしゃしょ。一日も早く回復しておくんなせぇよ」



「あぁ」


「樽酒用意して待っとりやす」


そして小川さんが五郎ちゃんの前に行くと



「あーお前の顔は見とうないばい」


「早く良くならないと毎日来てやるからな」



五郎ちゃんはニヤッと笑う。


「強い極道こそ弱いものには優しいって見本みてぇな男だよな」



小川さんもニヤッと笑った。そして



「お前に失礼な態度とったやつは結衣さんが潰すらしいから楽しみにしとけ」



「あぁいい夢が見れるばい」



五郎ちゃんの瞼がゆっくりと閉じ始めたので私たちは一度病室の外へ出た。



菫は幼稚園へ行ったのだろうか…それに琉は預けたままだ。



人手はあるといってもやっぱり気になる。



「一回家に戻ってもいい?それでまた来る。琉と菫が気になる」


「今日は、うつらうつらだから明日でいいぞ。どうせ植木が来んだろ」



「目が覚めた時に植木さんがいたら五郎ちゃんも嬉しいよね」


「嬉しくはねぇと思うぞ?」



「そう?私なら嬉しいよ」


隼と話していると三浦さんが先に戻ってくれと言ってくれたので、私は隼たちと一緒に家に戻る事にした。






< 131 / 181 >

この作品をシェア

pagetop