【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


「ママご飯だよ」


菫に起こされて目が覚めたのはもう夕食の時刻。



「寝過ぎた」



「パパがママは疲れてるから静かにって言ってた」



「ごめんね。ちょっと寝過ぎたね」



ベッドの上で菫を抱きかかえた。


もし菫に何かあったらと想像するとものすごい怖さを感じる。



明日実さんの時に、警護をつける事について話をしたけれど


こういう事があると確かに1人で歩かせるよりも誰かつけたいと思う。



最初の頃は違和感で窮屈にも感じたが今は三浦さんがいるのが当り前になり



逆にいないと三浦さんを探してしまうかもしれない。



そのくらいいつも後ろに三浦さんの存在を感じ安心している。



「あれ、結衣が起きないのかと思ったらミイラ取りがミイラになってんのかよ」



私に抱かれて話をしていた菫を見て隼が手招きをした。



「ミイラ鳥って何色?」


「うはっ隼、説明任せた」


私は笑いながら小走りで逃げるように食堂へ向かった。



夕食を終え久しぶりに家族4人でお風呂に入り眠る直前まで子どもたちと遊びベッドに入るともしかすると私が一番先だったかもと思うぐらいすぐに眠りについた。







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