【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
「三浦さん、菫がね。桐生さんに私と三浦さんみたいになりたいって言ったんですって」
笑いながら伝えると照れくさそうに笑う三浦さんが本当にかっこいいと思う。
「菫は将来サムライになりたいらしいから桐生さんも大変よね。一緒に戦いたいらしいの」
その言葉の後には、庭中に響き渡るぐらい三浦さんの笑い声がして
それは、この家に来て初めて見た姿だった。
あまりに笑っているのでガラッと2階の窓が開き由香里さんが庭を覗き込んだ。
「三浦か。どうしたのかと思った」
「いや、菫の侍の話をしたら笑い出して」
思い出したように由香里さんも窓際で声を出して笑い
「夕べも寝るまで何度も思い出して響と笑ったわよ。あははは」
「隼なんてショックうけちゃって、菫にうるさいって怒られるぐらい聞いてたわよ」
「いやぁさすがでごぜぇやすよ」
三浦さんはまだ笑っている。
いったい侍になりたいという娘の何がさすがだというんだ。
もうここまできたら琉が何になりたいと言ってもちょっとやそっとじゃ驚かないだろう。
べたべたになった私と琉はそのままシャワーを浴び
笑い疲れたのか琉はおっぱいを飲みながら眠ってしまった。