【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
お風呂から満足顔で戻ってきた隼に司が送迎する事になった事を伝えると
「司、サンキューな」
「おぅ」
隼も安心したようだ。
「なんかよ、こうやって明日実と話すのも久しぶりだよな」
「小学校以来かしらね」
「次の世代も生きる場所が違っても繋がりを大事にして行かねぇとな」
「隼ってやっぱりステキ」
隼の顔を見つめる私にいつまでも仲がいいよなと司は笑うけれど
それはいい事だと思う。
「いい男にはいいお嫁さんが来るって事ね」
「いいお嫁さんだって」
私が自慢げな顔をすると頭を撫で
「最高だ」
優しい顔で微笑み返してくれた。
「今日は若の貴重な優しい笑顔を何度も見たわ」
「結衣が来てから隼はいつもこんなだぞ」
「最初は怖かったよ」
慌てて私が言ったところで3人は笑っていて
たくさん笑って本当の元気を取り戻してほしいと思った。