【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


「ちょっと待ちなさいよ。何よみんな揃いもそろって無理でしょって目で私を見たわよね」


由香里さんはやる気になっていた。


「私だって逆上がりぐらい出来たのよ。運動神経悪くないんだから」


「姐さん本当にやるんですかい」


「ママ」


「やるって言ったらやるのよ。出来るとこ見せてやるわ」



鉄棒をつかみ


「菫、見てなさい。行くわよ。エイッ」


バタッ


「ちょっと失敗。次でやるからね。エイッ」


バタッ


「ばーばカッコ悪い」


「こら菫」




鉄棒なんてずっとやっていなければできなくなって当り前だと思う。


身体も重くなるし動きの感覚も忘れてしまう。


運動能力だって当時とは違うわけだ。


由香里さんより私の方がその当時に近いわけで私もそのうち出来なくなると思う。


それだけの事なのに由香里さんは納得がいかないらしい。






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