【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
平日が休みである明日実さんに合わせてその前日に予定を決めた。
春香さんに連絡をするとそりゃもう一大イベントだと喜んだ。
菫や琉と違って何度も来ているとは言っても
紗香ちゃんがママと離れてここで待つという事に慣れているかというと不安がある。
「ママがいなくても眠るかな」
「離れた事がないからわからないけど菫の家に泊まるって言ったら喜ぶと思うよ」
「仲良しだもんね」
「ダメだったら諦めて私だけ先に帰るわよ。おそらく平気な気がするけど」
何を着て行こうかなどと数年前の自分たちに戻ったようにガールズトークに花を咲かせた。
由香里さんにお願いに行くと目を輝かせたのは言うまでもない。
「琉もここで寝かせていいのね?」
「もちろん」
菫は何度か由香里さん達の部屋で寝ている。
だが琉は初めてだ。
眠ったら起きない琉なのに一緒に眠れる事がそんなにも嬉しく喜んでくれるのかと嬉しくなる。
「紗香も来るんでしょ。響も喜ぶな…あっ佐和子も来るだろうな」
「貴裕さんもきっと」
こちらもきっと子ども達が寝た後でお楽しみタイムになる事だろう。
帰宅した隼に伝えるとこちらも久しぶりだと嬉しそうな顔だった。