掌編小説


「ねーママぁ!
今ね、みんな学校で潜水艦ゴッコしてるんだー!」

「そうなの?
潜水艦ママものってみたいな。」

「じゃぁママも一緒にのろう!
僕が船長さんだよ!
いきまーす。しゅっこう!!」


「はーい。」


………………………………


「かなた?ちょっと大丈夫!?」


ぷはっ


「ママもちゃんともぐらないと!
潜水艦は海のふかーいところを進むんだよ!!」


「…そうだね。
でもね、かなた。
潜水艦にも新しい空気が必要でしょ。
それに飲む水とか食べ物もいるでしょ?
だから陸にも上がらないと。」


「…そっかぁ。
だったら陸にあがろう!」


「そう。
さぁ、お風呂からでて一緒にジュースのもっか。」


…………………………


「かなたね、船長さんだからビール飲む!!」


「船長さんごめんなさいね。
今ビールがなくなっているの。
オレンジジュースじゃダメですか?」


「うーん。
オレンジジュースもいいなぁ。
よし、オレンジジュースにしよう。
乗組員くん、オレンジジュースを用意してくれたまえ。」


「はいはい。
ちょっと待って下さいね…」


「うん。やっぱりオレンジジュースはおいしいな。
よし。明日も潜るぞ!!」


―END―

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