世界に幸せの旋律を。~君と私が綴る物語~
そこまで考えた後、私は少し辛くなり考えるのを辞めた。

「んーっ、過去を考えていたって仕方がないもんね!」

そう。
別に今に始まった話ではないし、何度考えてもあの時の答えは思い出せなかったのだ。

それにあれからもう11年。

時々夢で思い出す事はあっても、それ以外の時は慣れてそこまで悲しくは感じない。

大丈夫...ばぁばが何処かで生きていると信じていられればそれでいい。


私はそう自分に言い聞かせ、あの時より少しだけ伸びたツインテールの茶色の髪をフワッと揺らしながら、階段を駆け下りた。
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