世界に幸せの旋律を。~君と私が綴る物語~
そして、民の悪い予想は的中します。

黒色の魔術師は心まで変わっていました。



黒色の魔道士の一声で草木は枯れ。

視線一つで生き物の命が途絶え。

挙句の果てには、『奴の姿を見ただけで不運が訪れるので
はないか?』という噂まで広がりましたし...。

そして不運にか、唯一彼女を止められる力をもった白色の魔法使いは一年を予定とした長旅にでてしまっていたのでした。

そんな状況下です。

噂を聞きつけて急いで白色の魔道士が戻って来た時にみた光景は、たった一ヶ月近くで国は朽ち果て...幸いに生きていても重度な感染病にうなされる人々でした。

白色の魔道士は驚き、そして嘆きました。

自分が居なかったせいで守れなかった事を。

白色の魔術師は知恵を振り絞り解決策を考えました。

白色の魔術師はどんな願いも叶えると噂の素晴らしい魔術師です。

しかし。

そんな白色の魔道士の力でもどうしても使えない魔法が一つだけありました。

...し、それが今1番必要な魔法でした。
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