籠のなかの小鳥は
見上げるその光が、不意に翳った。


あ・・っ・・


つぎの瞬間、轟音とともに、ステンドグラスが砕け散る。小鳥は、とっさに身を伏せた。


———我が身を護れ、我が身を護りたまえ
そう念じながら。


ガラスが乱反射をくり返しながら、絢にきらめく刃の粒となって堂内に降り注ぐ。



それでも・・・頭をおおいながら、小鳥はそれでも思う。
なんて危うく、そして美しいのだろう。


そうして、彼らが、そこから現れた。
ぽっかりと丸く砕け落ちた、その跡から。

四人———いや、

四人と、その番(つがい)とともに———彼らが降り立った。
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