籠のなかの小鳥は
「皇女、残念ながらゆっくり説明している時間がございません。じきに音を聞きつけて、人がやって来るでしょう。
この世界の者に見られては、いささかやっかいなことになる」
そう言って、白い装束の青年が顔を上げた。
同時に全員が、番(つがい)もふくめて、入り口に視線をむける。
かすかに人の声。ステンドグラスが崩落したのだ。なにごとかと人が集まってきたのだろう。
危険をみてとって、すぐには中に入ってこないだろうが、それも時間の問題だ。
皇女、青年が今一度小鳥に呼びかける。
「どうか我らとともにお戻りください。我らの国へ」
「もど・・る・・?」
戸惑う声をもらす。
「いいから行くぞ、オイ」
この世界の者に見られては、いささかやっかいなことになる」
そう言って、白い装束の青年が顔を上げた。
同時に全員が、番(つがい)もふくめて、入り口に視線をむける。
かすかに人の声。ステンドグラスが崩落したのだ。なにごとかと人が集まってきたのだろう。
危険をみてとって、すぐには中に入ってこないだろうが、それも時間の問題だ。
皇女、青年が今一度小鳥に呼びかける。
「どうか我らとともにお戻りください。我らの国へ」
「もど・・る・・?」
戸惑う声をもらす。
「いいから行くぞ、オイ」