すき。
「おまたせ〜」
昇降口まで連れて来られてゆうきが声をかけたのは…
「わかちゃん!?」
「あ、かなちゃんも一緒?」
「あっ…うん」
わかちゃんと一緒に帰れるなんて…夢みたい。
ゆうきのやつ、めっちゃ頼りになるじゃん。
「協力してやったんだから、感謝しろよ?」
耳もとでゆうきがこそっとささやく。
「言ってくれれば髪なおしてきたのに…でもありがと…」
「お前にやけてる(笑)」
「え!?」
くすくす笑ってわかちゃんと先に行ってしまう。
「ちょっと待ってってば!(笑)」