好きでいてもいいですか?
「俺さっき言ったよな。お前は俺の女だって。おめーは何を聞いてんだよ、バカ」
こんな状況にも関わらず、翔の言葉にキュンとしちゃう私。
俺の女って……翔の彼女ってことだよね?
私、翔の彼女でいてもいいの?
だけど、あの日……。
「え、わた、私、翔の彼女でいてもいいの!?だだだ、だって翔……!」
冷静にあの日のことを聞こうと思ったけど、思うようにはいかなかった。
テンパりすぎて何が言いたいのかわかんないよね、これじゃあ……。
「うるせー。お前は俺の女なの。文句あんの?」
そう言った翔の目は、嘘をついているようには見えなくて、その力強い瞳に、私は何も言えなかった。