好きでいてもいいですか?



翔は足をくじいて、転倒してしまった。



転んだときに足を捻ったのか、なかなか立ち上がらない翔。


そんな翔にクラスメイトは誰一人声を掛けようとしなかった。


たぶん、なんて言ってあげればいいのかわかんないんだと思う。


その間にも他のクラスの走者がどんどん迫ってきて……。


翔のところに追いつくまであと5メートル……ってなったとき、私は咄嗟に口を開いていた。


「翔!!」


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